2002年５月26日、下総基地の航空祭で展示されたSH-60Jです。
本機は海中に隠れた潜水艦を探しだし、攻撃する対潜哨戒ヘリコプターで、シコルスキー社製のSH-60Bの機体をベースに、日本独自の対潜用任務器材を搭載したものです。
さて、いきなりハブに行きますよ〜
本機のハブは、陸軍用のＵＨ−６０系のエラストメリック・ベアリングを用いた完全関節型ハブをベースに、ブレードの自動折り畳み機構を追加したものです。
HSS-2BやMH-53Eとは異なり、折り畳み機構は電動なので、いくらかシンプルになってます。
にょきっと２本飛び出ているのが、ブレード展張状態で固定するための２本のピン。
ブレードにつながっているケーブルは、防氷装置のケーブルです。
手前で２本のピンを抜いて、向こう側へ折り畳む機構です。
カタツムリのようなカタチのものが見えますが、この部品を中心にして、折り畳みます。
ピッチホーンに、折り畳み時にブレードピッチ角を固定するための位置決めピンがとりついています。
リードラグダンパーは油圧式で、ハブセンターのリザーバーからの配管が付いています。
テールローターハブは、ヒンジレス。
磁気探知装置。これでもって、海中にある金属のかたまりを探します。
最近では、SH-60Jの後継機であるSH-60J改（XSH-60K）が開発中で、まもなく防衛庁に引き渡され、飛行試験が始まる予定のようです。
2002.6.4