2000年３月、東京ビッグサイトで開催された航空宇宙産業の展示会、東京エアロスペース２０００において展示された、ユーロコプターＥＣ１５５です。
ＥＣ１５５は、ユーロコプター
ＡＳ３６５ドーファンの発展型で、メインローターを４枚から５枚に増やし、エンジンをパワーアップして、離陸重量、キャビン容積などを増大させたものです。
機首が長く、太くなってますね。ヘリコプターは、急減速操作するときは機首を大きく上げますが、そのときに前が見えなくなっちゃいますね。
５枚ローターになったローターのハブ。その下には、エンジンのエア・インテークが見えます。網をかぶせてあります。
ユーロコプター・フランスの設計なので、ローターは時計まわり方向へ回転します。
ハブのアップ。このハブは、ユーロコプター・フランス、旧アエロスパシアルの設計です。
エラストメリック・ベアリングを使った、完全関節式のハブですが、非常にすっきりとした構成になってます。OH-1のヒンジレス・ハブに比べたら、運動性には劣りますが、コストが非常に低くなっているでしょうね。目的に適った、いい設計です。
ドーファンと見比べると、スターが小さくなって、エラストメリック･ベアリングのところから外側に張り出してません。
リードラグ・ダンパーが、各ブレードの間に渡してあるのが面白いです。
ドーファンのシリーズは、１１枚ブレードの等間隔のブレードでしたが、EC１５５からは１０枚ブレードで、騒音を抑えるためにOH-1と同様の不等間隔配置になりました。
水平尾翼の後縁には、やっぱりガーニーフラップが見えます。
垂直尾翼。継ぎ目の入り方が、ちょっとヘンです。なんでこんな設計にしてんのかいな。
コクピットは、最新型で液晶ディスプレイが並んでます。
サイクリック・スティックのブリップには、これまたスイッチがたくさんついてます。
コレクティブ・ピッチ・レバーのカタチは独特です。下側の赤いレバーはなんだろうか？